「大したことない」じゃない〜傷ついた心のしくみ

こんにちは。

 

意を決して、自分の中に秘めていた苦しみを誰かに話したとき

 

「もう済んだこと、過去のことだよ」

「そんな昔のことをいつまで気にしてるの」

「そんなの、みんな経験してることだよ」

 

そんな風に言われたことはないですか。

 

その誰かは、あなたを励ますために、元気になってもらいたいから

そう声をかけてくれたのかもしれません。

 

けれど

意を決して話したあなたは

 

「全然わかってない!!」と怒りが湧いたり

「誰も理解してくれないんだ」と諦めの気持ちになって話すのをやめてしまったり

「話さなければよかった」と後悔するかもしれません。

 

そして

「こんなことをいつまでも気にしている私がおかしいんだ」

「大したことない」

「大したことない」

「大したことない」

 

と自分で自分に言い聞かせてきたかもしれません。

 

でも、それはおそらく大したことない、じゃないんです。

過去のこと、もう済んだことでもないんです。

 

なぜかというと

 

自分にとって、過去に傷ついた体験があった場合

その時感じた感情や身体の感覚、そのとき思ったこと、誓ったこと等思いがそのまま

自分のなかにしまわれたままになっていることがあるからです。

 

自分の中にしまわれたままになっていると

今は、何も起きていないのに

何かのきっかけで、自分の中にしまわれているものに触れて

あたかも今起こっているかのように感じてしまい

それが苦しく感じさせるのです。

 

もう済んだことではなく、自分の中では、現在進行形のように感じてしまうんです。

 

他の人が聞いたら大したことないと思うかもしれません。

誰が聞いても、ひどい!それは大変だったねというようなことかもしれません。

 

けれど

 

出来事の大小が重要なのではなく、その出来事に対してそのときの自分がどう感じて、どう思ったかが大事なんです。

ご自身にとって、とてもツラい体験だとしたら、他の人がどう思うかは関係ないのです。

 

誰かに聞いてもらって、受け止めてもらったら、それだけで楽になることもあります。

 

でも、誰かに聞いてもらって、受け止めてもらえなかったとしても、大丈夫。

 

自分自身が自分の中にしまわれたものに耳を傾け、声を聞き、受け止めていくことができるからです。

そうすることで、今のあなたが楽になって、あなたらしさが戻ってきます。

 

気が向いたらでいいので、ちょっとだけでも、ご自身に向けて

 

私は傷ついていたんだね

苦しかったんだね

 

と思っていいんだよ

 

と優しいまなざしを向けてみてはどうでしょうか

 

気が向かなかったら、やらなくてもいいし、やってみたけどよくわからなかった〜も全然OKです。

そうしようと試みたこと自体も素晴らしいことなのですから。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。