褒めたり、褒められたりするのが苦手な理由

 

こんにちは!

うつ・不安になっても大丈夫
誰もが心丈夫になれる
心と身体に優しいカウンセリング
日和風の佐藤海糸です。

 

今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

北京オリンピック、終わってしまいましたね。

個人的には、冬季オリンピックの方が好きです。

雪や氷、風など、自然とより近い感じがするからかも知れません。

終わってしまって、ちょっとさびしい。

あー、雪山に行きたくもなります。

 

さまざまな競技がありましたが、特にカーリングを楽しみにしていました。

ロコ・ソラーレのみなさんの競技中の声のかけ方がとってもいいんですよね。

 

どこにストーンを置くのか、相談しているときに

 

「他にもあるかもー」

 

と別の可能性の提案に対して、みんな耳を傾け

意見が分かれることもあるだろうけれど

結論が出たら

 

「いいかもー」

 

と全員で同意する。

 

投げたあとは

 

「ナイスー」

 

と、褒めたり。

 

とにかくいい雰囲気ですよね。

 

競技中のロコ・ソラーレのメンバーたちのように、誰かのことを肯定したり、褒めたりできたらいいですよね。

周りから肯定されたり、褒められることを素直に受け取ることができたらいいですよね。

 

私は、どっちも苦手でした。

人に対しても、自分に対しても、出来ていない部分、足りていない部分に焦点が向かってしまうんですね。

なので、誰かを肯定したり、褒めたりするよりも

 

「もっとこうした方がいいよ」

 

と返してしまったり

 

誰かに褒めてもらっても

 

「いや、まだ、〇〇が出来ていません」

 

なんて、返答してしまうんですね。

今でも、あるあるですね。

 

でも、どうしてそんな対応になってしまうんでしょう。

 

理由のひとつは、出来ていない部分、足りない部分にばかり目が向いてしまうのは、生物としてのヒトにとっては、自然な反応だからです。

出来ていない部分や足りていない部分があると、生物としてサバイバルしていく上で不利になるからです。

出来ていない部分、足りていない部分があったら、生きていけなくなる可能性が高くなるのですから、出来ていない部分がないか、足りていない部分がないか、そっちに目が向いてしまうんです。

 

もうひとつの理由は、子ども時代、特に幼少期に、親や先生など周りの大人に、肯定してもらったり、褒めてもらう経験が少なかったり、ほとんどなかったとしたら、出来ていない部分、足りない部分へ目が向いてしまうのです。

子ども時代、特に幼少期に、経験したことというのは、私たちの心と身体に、生きるお手本として、深く刻み込まれているからです。

 

 

私は、小学校で主に1年生のサポートのお仕事もさせていただいているのですが、初め、どうやって肯定したり、褒めたらいいのか、わからなかったんです。

褒める言葉、肯定する言葉が、私の頭の引き出しには入っていなかったからなんです。

 

それで、どうしたのかというと

 

「新しく学ぶしかない!」

 

ということで

 

本を読んで、学んだことを実践してみたり

褒め上手な先生をお手本に、真似してみたり

 

そんなことを続けていくと

 

出来ている部分、やれている部分などの方に目が向くようになってきたんです。

 

そして

 

出来ている部分、やれている部分に目を向けて

 

「〇〇まで、出来ているんだね!」

「いいね!」

 

と声かけをしていくと

 

子どもたちは、とってもうれしそうな顔をするんです。

そのあと、本当はやりたいんだけど、どうやったらいいかわからないんだとか

困っていることを教えてくれたりもします。

 

子どもが思ったこと、考えたこと、行動しようと思い付いたことなどを

 

「それ、いいね!」

 

と肯定することを続けていくと

だんだんと、自信のある顔つきに変わってくるんです。

そうなってくると、私の出番はなくなります。

 

 

大人のわたしたちにも、自分の中に、子どもの部分があります。

インナーチャイルド(内なる子ども)と言われたりもします。

 

小学校の子どもたちと接していると、個人セッションやセルフセラピーで出会う自分の中にある子どもの部分も、リアルな子どもと同じだなと思うのです。

自分の中にある子どもの部分も、自分を肯定してほしいし、褒めてもらいたいんです。

 

大人になっても、褒められたり、肯定してもらえたら、自分の中にある子どもの部分が反応して、うれしくなってもっと頑張ろうと思えたり、自信につなげることもできる訳です。

だから、競技中のロコ・ソラーレのメンバーたちのように、大人になっても、褒め合ったり、肯定し合ったりできるって、とてもいいことだと思うのです。

 

こういう感じ、広まってほしいです。

 

もし、子どもの頃、褒められたり、自分を肯定してもらう経験がなかったとしたら、とっても傷ついていたり、悲しんでいたかもしれないのです。

その悲しみや傷ついたんだ!という思いを表出する機会がないと、傷ついている子ども、悲しんでいる子どもの部分として、自分の中に存在していたりします。

そんな子どもの部分があったとしたら、褒める前に、してあげたいことがたくさんありますよね。

そんな子どもの部分が元気を取り戻し、ご機嫌になると、今の大人のわたしも元気になって、ご機嫌でいられるようになるから、本当に不思議です。

 

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。

 

またお会いできたらうれしいです。

 

では、心と身体を温かく。