自分らしく楽にいるには①〜認知のしくみ・思いに気づく

先日、モニターセッションを受けてくださった方が

自分を知りたい
自分を理解したい
自分とつながりたい
だから、セッションを受けてみようと思ったと話してくださいました。

自分を知る、理解する、自分とつながるってどういうことでしょう。
たくさんの方法があると思います。

自分を知る、理解する、自分とつながるということは
自分が何を考えていて(思考・思い)
どんな気持ちになっているのか(感情)
身体はどんな風に感じているのか(身体の感覚)に
自らが気づくことだという考えを、今の私は選択しています。

自分の思考、感情、身体の感覚に気付くことを続けてきたことで
自分のことを知り、理解することができて
自分とつながっている感覚が培われてくることを実感しているからです。
そうすると、自然と自分らしさが顔を出し、だんだん楽にいられる時間が増えてきたからです。

では、思考・感情・身体の感覚に気づくにはどうしたらいいんでしょう。
その前に、どうして、思考ってあらわれてくるのでしょうか。

私たちは自分だけの「思いのフィルター」を通して、世界を見ています。

例えば、職場で朝のミーティングのために、みんながミーティングテーブルに集まってきます。
少し遅れて、Yさんが黙ったまま、椅子に座り、大きく一呼吸しました。

その様子を見て、先に席についていた
Aさんは「遅れてきてるのに、なんで何も言わないのよ」
Bさんは「昨日私がしたことに怒ってるのかな」
Cさんは「Yさん、何かあったのかな、心配だな」
Dさんは・・・と思考が浮かんできます。
同じ場所にいて、同じ体験をしていても、人によって浮かんでくる思考は違います。

同じ人でも、その人自身のコンディションやそのときその人を取り巻いている状況によっても同じ体験をしていても違う思考が浮かんでくることもあります。このことはまた、別の機会に書いてみたいと思いますので、今日は省略。

Aさんは、Yさんが遅刻してきたのに謝らない、横柄な態度の人に見えているのかもしれません。
Bさんは、Yさんが機嫌が悪い、怒っているように見えて、それが自分のせいかもしれないと思っているのかもしれません。
Cさんは、Yさんの表情が曇っているように見えて、何かあったのかと心配しているのかもしれません。

同じYさんが取った行動はひとつですが、Yさんの様子のとらえ方はいくつもあります。
どうして、Yさんの行動はひとつなのに、人によってとらえ方が違うのでしょうか。

それは、とらえ方を生み出す元になっている思い(知識、解釈、誓ったこと、信じたこと、イメージなど)が、それぞれの人の中にあり、その思いを通して、世界を見ているからです。

たとえば、Aさんの心の中に「時間は守るべき」という思いがあるとしたら、「時間は守るべき」という「思いのフィルター」を通して出来事を体験しています。

遅れてきて、何も言わないYさんは、Aさんにとっては「遅刻してきたのに、謝らない、横柄な態度の人」に見えてしまいます。

このように、わたしたちは、たくさんの思いのフィルターを持っていて、出来事や状況に対して、それに反応する思いのフィルターが目の前にあらわれて、そのフィルターを通して世界を見ています。フィルターは何層にも重なっていたりするので、そうすると目の前のフィルターがぶ厚くくて、ありのままの姿が見えにくくなってしまいます。

私たちは出来事や状況に対して、ありのまま見ていないんです。

自分だけの思いのフィルターを通して、世界を見ています。
思いのフィルターを通して見ているのは世界だけでなく
自分自身もフィルター越しに見ています。
持っている思いのフィルターは誰一人同じ人はいません。

自分だけの思いのフィルターに気づくことが
自分を知る、理解する、自分とつながる、
自分らしく楽にいられる方法のひとつだと感じています。