まわりの助言に圧倒されそうなときには身体の感覚に頼る

こんにちは。

もう二度とうつにはなりたくない方をサポートしている
カウンセリング・セラピー・セルフケアの日和風
身体心理セラピストの佐藤海糸です。

 

うつ休職となって、リハビリ勤務をしていた時、こんな事がありました。

当時、私は冷えとり健康法という健康法を日々の生活の中で取り入れていました。

冷えとり健康法というのは、頭寒足熱の状態を作ることが健康になるという考えで、半身浴をしたり、足元を温めるというもので、靴下を重ねて履いたり、レッグウォーマーやタイツを身につけて職場に行っていました。

 

そんな足の様子を見た別の部署のNさんが声をかけてきました。

「ずっと座っているからいけないのよ」

「足を上げた方がいい」

「更衣室に足を投げ出せる場所があるから、昼休み行ったら?」

とアドバイスしてくれました。

私は「ありがとうございます。」

とお返ししました。

 

お昼休み後

同僚Nさんが再び私の席までやってきて

「更衣室行った?」と聞いてきました。

 

私は、行ってないと伝えると

 

同僚Nさん「なんで行かないの?

せっかく教えてあげたのに、なんで行かないの?」

と言われました。

 

私は更衣室へ行くつもりがなかったので

行かなくても大丈夫な理由をあれこれお伝えした記憶があります。

 

その後もNさんは時々私の席までやってきては

「更衣室行ってきた?」

と聞いてこられました。

 

Nさん自身が最近足が浮腫むようになって、昼休みに更衣室で足を上げたら、ずいぶん楽になったらしく、私にも勧めてくれていました。

よかれと思って勧めてくれているんだろうけど、何度も言われると、気が重くなって、そっとしておいて欲しいと思ったものです。

 

なんで、Nさんはこんなにも何度も勧めてきたんでしょう。

 

今改めて、書き出したやりとりを眺めていたら、愉快な気分になってきてしまいました。

 

Nさんは、私のことが気になって気になって仕方がなかったのかも。

これって、好きな人にちょっかい出すみたいな感じ?に見えてきたのです。

なんだ、それならそうと言ってよ 笑

 

そして、なんでそんなに頑なに更衣室へ行かなかったんでしょう、私。笑

 

更衣室に行かない理由ってなんだっけ?と思い返しても、特に理由が思い出せないんです。

多分、自分にとっては関心のないことだったのかもしれません。

それなのに、あんまりしつこく聞いてくるもんだから、無理やりやらされるような感覚があって

絶対に行ってやるもんかっと、頑なになっていました。

 

当時の私は、Nさんが好意を持って近寄ってきているようにはとても見えませんでした。

自分の境界線を超えてくる人、自分の安全を脅かす人にしか見えていなくて、自分の境界内を守ることに必死になっていたんです。

 

仲良くなろうと近寄ってくるNさんとそれに押しつぶされないように必死になっている私。

今となっては、そんな光景も微笑ましく思えます。

実際には、Nさんがどういう意図でやってきていたのかはわかりませんけどね。

 

当時の私のように、同僚や家族や友人などから

「〇〇した方がいいよ」

「なんで〇〇しないの?」

「〇〇はしない方がいいよ」

と言われることって、よくありますよね。

 

色んな人から言われたり、何度も言われたりすると

しつこく感じて、払い除けたくなったり

押しつぶされそうになって、逃げ出したくなったりしますよね。

だけれど、自分のことを気にかけてくれていたり、心配してくれているんだと思うと

そんな風にするのも悪いなと思ってしまうかもしれません。

 

そんなときは、自分の感覚に聞いてみましょう

まわりがよかれと思って、言ってくれていることでも、自分にとっては、不快に感じるなら、払い除けたり、逃げたりしていいんです。

例え、その助言が全て正しいこと、真っ当なことだとしてもです。

正しいことだとしても、人によって合う合わないもありますし、またその人に合うものだとして、今がそのタイミングでないこともあります。

だから、その時その時の自分の感覚を頼りに、自分を守ることを優先していいんです。

 

だって、やるかどうかは、自分しか決められないし

やるかやらないかの行動が取れるのも、自分だけしかできないことだからです。

 

周りから見て、正しいか間違っているかよりも

自分の感覚を大切に。

それが自分にとっての正解だからです。

 

ではまた、お会いしましょう。