カウンセリングってあやしいものですか?
こんにちは。
もう二度とうつにはなりたくない方をサポートしている
カウンセリング・セラピー・セルフケアの日和風
身体心理セラピストの佐藤海糸です。
かれこれ5、6年ほどお世話になっている心理セラピストさんのところで、個人セッションを受け始めた頃の私は、頭にモヤモヤ霧がかかったような状態で、考えても考えても答えが見出せなくて、言葉にしたくても、言葉にすることもできなくて、身動きできない感じ、出口がどこにもない密閉空間に閉じ込められているようで、息苦しく感じていました。
そんな状態だった私に、セラピストさんは、話はそこそこに、ただ身体に触れるということをしてくれました。
ただ触れるというのは、押したり、揉んだり、摩ったりといったマッサージのようなことをするわけでもなく、「よくなってほしい」とか「楽になってほしい」など何かしらの意図をせず、ただ触れるということをしてくれました。
当時の私は、何をされているのか、さっぱりわかりらなくて、不安になりました。
「こんなことして、意味があるのかしら?」
「全然話を聞いてくれなかったけど、楽になるのかしら?」
「無駄な時間、お金を使ってしまった?」
そんな状態のまま、セッションは終了。
帰りの電車では、座ったままぼんやりしていたのですが、そんな時に、ふっと、悩んでいたことに対しての答えが浮かんできて、ふっと楽になって、息継ぎできたような感覚がありました。
セッション中は実際に悩んでいることそのものを話したりしたわけでもないのに、変化が起こることが当時は不思議でした。
一体、当時の私に何が起こっていたのでしょうか?
今の私ならわかります。解説しますね。
セラピストさんに触れられている間、当時の私はいったい何が起こるのか?どうなるのか?と触れられている部分が気になって、そこに意識が一点集中していたんですね。
何かひとつのことに意識を向け続けるというのは、瞑想しているのと同じ状態です。
瞑想には、サマタ瞑想とヴィパッサナ瞑想があり、サマタ瞑想というのがひとつのものに集中する集中瞑想と言われるものです。
一方で全体に意識を向ける瞑想をヴィパッサナ瞑想といいます。
マントラを唱える、食べる瞑想、立つ、歩く瞑想、呼吸に意識を向けるなどもひとつの行為に集中するサマタ瞑想です。
ひとつのことに意識を向け続けていても、いつの間にか、別のことを考えていたり、別に意識が向いてしまいます。
そのことに気が付いたら、またひとつのことに意識を向け直すということを繰り返していきます。
何かひとつのことに集中することで、考えることを中断させて、思考の増産を防ぐことができるので、頭の中が思考でパンパンだった状態から、頭にスペースに余裕が生まれてきます。
そうすると、空いたスペースに新しい考え、アイディアが浮かび上がってくることができるのです。
当時の私もセッション中、自然とこのサマタ瞑想状態になっていたんですね。
セッション後に変化が起きたもうひとつの要因は、セラピストさんが、何も意図せず、ただ触れてくれていたということです。
「何も意図せず」というのは、どういうことなのかというと
当時の私は、身動きが取れなくて、息苦しい状態だったので、「早く楽になりたい、どうにかしたい、どうにかしてほしい」と思っていました。
それに対して、セラピストさんが「苦しみを早くとってあげたい」「早く楽にしてあげたい」「どうにかしてあげたい」と思いながら、身体に触れるのが、意図しながら触れるということになります。
一方、何も意図せず、ということは、このような思いを一切持たないということなんです。
それは、当時の私のことを、弱い人間だ、助けないといけない人間だなどと、ジャッジすることなく、ただそのまま一緒にいてくれるということなんです。
意図せずにいてくれるということは
「ダメダメじゃないんですよ」
「あなたには力があるんですよ」
「本当はそのままで大丈夫な存在なんですよ」
と何も言わずともメッセージを送っているということなんです。
一見、何もしていないように見えて、静かで、でもパワフルで、なんと優しいあり方なのだろうと思ったのです。
そんなあり方でセラピストさんがいてくださったことで、私にもそれが伝わって、変化が起こったのです。
それからも、何をやっているかよくわからない~という状態が続きながらも、でもなんとなく、これしかないという根拠のない確信もあり、セラピストさんと一緒に取り組み続けていきました。
今なら、セラピストさんが何をやっていたのか、その時私に何が起こっていたのかもよくわかります。
あやしくなかったんです(笑)
途中でやめずに続けてきて本当によかったと思います。
セラピストさんと一緒に経験したこと、学んだことは、セッション中やセミナーのときだけでなく、当時の私がセッション帰りの電車の中で変化を感じたように、日々の私の生活にも影響を与え続けていて、今の私につながっています。
いろんな手法、いろんな考えがあると思うのですが、私もお世話になっているセラピストさんのようなあり方を大事にしています。
最後までお読みくださって、本当にありがとうございます。
ではまた、お会いできたら、うれしいです。