その不安や恐れ、感じなくてもいいのかも〜心の境界線の活用術
こんにちは
心と身体に優しいカウンセリング
日和風の佐藤海糸です。
今日もお越しくださり、ありがとうございます。
先日、南太平洋の島国のトンガで海底火山の大規模な噴火がありましたね。
被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
日本で津波の警報が出された時刻、夜中の1時くらいでしたね。
私の住んでいるところは、海から離れているので、サイレンなど鳴らなかったのですが、なぜか1時過ぎに目が覚めたのでした。
スマホを見たら、津波警報・注意報が出ていて、地震があったのか調べてみても、地震はなさそうだし、なぜ津波が予想されているのかよくわからないまま、また寝てしまいました。
サイレンもアラームも鳴ってないのに、目が覚めてしまう、どんだけ警戒モードが高いのかと、自分自身に感心してしまいました。笑
地震なんかも、起きる前に目が覚めたりするので、本当に警戒モード高めでしょうね。
津波警報が出されると、東日本大震災のことが頭をよぎります。
津波警報の出された翌日は、阪神淡路大震災のあった日でしたし、冬のこの時期に地震・津波があると、やはり警戒モードになります。
そうは言っても、私は東京の西のはずれに住んでいますので、どちらもそんなに大きな被害を受けていません。
それでも、警戒モードになるのですから、実際に被害を受けられた方は、心と身体に大きなダメージを受けていらっしゃるかと思います。
今でも、心や身体が反応してしまうのも自然なことですので、どうぞご自身を労っていただきたいです。
これから先、津波のことを少し書きますので、不安な方は読まないでいただいた方がいいかもしれません。
東日本大震災のとき、私は、うつで休職後、仕事に復帰していました。
仕事や日々の生活は通常に戻りつつありましたが、何となく心許ない、いつまた再発するか不安な状態でした。
そんな状態で、テレビで津波の映像を繰り返し見ていたら、極度の不安に襲われて、具合が悪くなってしまいました。
また、震災後、福島原発の事故が起こったことや、政府の対応などに、ものすごく怒っていました。
その後、心のことを学ぶ中で、バイロン・ケイティの『ザ・ワーク』に出会います。
バイロン・ケイティは本の中で
世界にはたった三種類の領域しかありません
私の領域
あなたの領域
神の領域
です
ストレスの多くは、頭の中で自分自身の領域から離れた時に生じます
と伝えています。
神の領域というのは、私やあなたなど個人の力ではどうすることもできない、コントロールすることのできない領域のことです。
例えば、地震や津波などの自然災害や自然そのもの、天気、天候、政治などです。
地震や津波、噴火や豪雨など、私個人ではどうすることもできない、コントロールすることのできないことに、あれこれ考え込んだり、必要以上に恐れたり、不安になったり、無力感を感じることは、無駄なエネルギーを使っていることなんだなと気づいたのです。
ケイティに言わせると、自分の領域から離れて、神の領域に顔を突っ込んでいる状態なのです。
自分の領域から離れてしまっているから、苦しくなるのです。
では、自分の領域にとどまるというのはどういうことなのでしょうか。
それは、自分のできることをやるということです。
例えば、地震などの天災に対して、防災グッズを揃えておくとか、ローリングストックなどで食品をストックしておく、避難先の確認、緊急時の家族との連絡方法など、できることは備えておく。
また、政治や戦争などに対しても、同じです。
個人ではどうすることもできない無力感から、政治家を激しく攻撃するような発言をしたりするというのは、自分の領域から離れて、神の領域、あるいはあなたの領域に顔を突っ込んでいる状態です。
政治や、戦争なども、自分のできることをすればいいんです。
選挙に行くとか、政治にもっと関心を持つとか、投票には必ず行く、支援物資、資金を送るなど。
自分のできることをする。
相手のこと、自然界のこと、現実に起こっているさまざまな事象をどうにかすることなんてできないんですよ。
自分のできることをする以外できないんです。
そのことに気づいてから、神の領域で起こっている事象に対して、必要以上に反応しなくなりました。
これだけでも、ずいぶん楽になりました。
今回の津波の原因もはっきりとはわかっていないようです。
神の領域は、人間が解明できていないことだらけなんですよ。
そんなわからないことだらけなことをどうにかしようとすることはやめてしまいましょう。
解明するために研究を続けている専門家にお任せしてしまいましょう。
政治や戦争のことは政治家にお任せしてしまいましょう。
みんながみんな、自分のできること、得意なこと、やりたいこと、好きなことに集中していたらいいだけなんだと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
またお会いできたらうれしいです。
では、心と身体を温かくしてお過ごしください。