『北風と太陽』あなたはどちらがいいですか?
こんにちは
不安・うつがあっても大丈夫になれる
心に優しい身体カウンセリング日和風の佐藤海糸です。
右利きを左利きへ変更?
ある番組を見ていたら、郷ひろみさんが出演していました。
出演者さんたちと食事のシーンで、左手で食べていました。
なんでも10年前から、右利きから左利きに変えたんだそう。
身体のバランスを考えて、左利きに変えたんだそうです。
右利きを左利きへ変えるという発想がなかったので、衝撃的でした。
そして
左右の身体の感覚の感じ方が違うクライアントさんと左右差のお話をしたばかりだったり
私自身も左右差を意識して生活しているところだったので、郷ひろみさんの身体のバランスの話に興味津々。
ちょうどその時、私も夕食中でしたので、左手から右手へ箸を持ち替えて、早速食べてみました。
私は元々左利きなのですね。編み物以外、全部左手でやります。
やってみましたが、全然モノを掴めない。
同じ手なのに、こんなにも左右差があるんだと改めて驚きました。
脳梗塞や脳出血などで半身麻痺となり、利き手を変更するためにリハビリに励まれていた方々のことを思い出しました。
みなさん、器用にご飯食べたり、字を書かれていました。たくさんたくさんリハビリされたんだろうと思います。
左右差を意識したことありますか?
利き手、利き足のように、よく使う側、あまり使わない側という差もありますが、それ以外にも、左右差があったりします。
例えば、先ほどのクライアントさんのように、身体の感覚が左右で違ったりします。
身体の右側は強く感じたり、左側は、弱く感じる
右側は熱い感じなのに、左側は冷たく感じる
また、人の顔というのも、顔の真ん中で半分に分けると、左右で全然違ったりますね。
身体の様子を丁寧に観察してみると、さまざまな違いを知ることができて、面白いです。
左右差があるのはなぜ?
どうして、左右差があるんでしょう?
それは、人それぞれ、人の左右それぞれに、意味があってそうなっています。
もちろん、元々というのもあると思います。
先ほど、言いましたように、私自身も最近左右差について意識しているところだとお伝えしました。
そのきっかけとなった体験を少しご紹介させていただきますね。
『左さん』に聞いてみよう
私は、左半身、特に顔の左側だったり、左腕、左手に力がぐっと入りがちだったんですね。
右半身は力が抜けているというよりも、存在が薄い感じ。
なぜ、そうなっているのか?
頭で考えてみても、わからない類の答えです。
身体の感覚は、身体に聞いてみるのが、一番です。
私の場合、『右さん』、『左さん』、ご本人たちに聞いてみるのが一番です。
右さん、左さんご本人って、ふざけていると思われるかもしれませんが、超真剣です。
私たちは、さまざまな役割を持った部分(パート)さんたちがいて、そのパートさんたちがいることで、トラウマや困難な状況を生き延びてきたという考え方のセラピーがあります。
完璧主義な部分
自分に甘い部分
無邪気な部分
などなど
性質的なことを部分(パート)として捉えることもできますが
身体の部位も、同じように部分(パート)として捉えることができます。
なので
『右さん』『左さん』ご本人、なのですね。
ご本人たちに聞いてみる前に、そもそも、左右差があることに気づいたきっかけがありました。
それは、私は左側、特に左上が苦手ということがわかったからでした。
自分の左上が怖くて、左顔が引き攣ったり、緊張していたり、左腕や左手に力が入っていたんですね。
『左さん』にどうしてか聞いてみると
左上から叩かれたり、殴られたりするから
だから、左上をいつも意識していないといけない
いつでも自分を守れるように左腕や左手は力を入れている
だそうです。
この時、特に具体的な出来事やエピソードが出てこなくても、大丈夫なんです。
記憶があってもなくても大丈夫なんです。
ただ、今身体にある感覚に寄り添っていけば、大丈夫です。
そんなわけで、今も、『左さん』と時々話をしたり、してみたい動きをしてみたり、いつもうっすら意識して過ごしています。
北風と太陽のように、自ら鎧を脱ぐ
身体に左右差がある
身体が緊張している、力が入っている
そんな身体の状態に気がついた時
思わず、どうにかしたくなるモノです。
私たち人間は、違和感は取り除きたいからです。
もちろん、違和感に気づく、自分の状態を知るだけで
自然と身体を元に戻そうとする力が働くこともあります。
でも、どうにかしようとした途端、
ますます緊張が高まったり、身体に力が入っていくなど
違和感が強まっていくこともあります。
そんなときは
『北風と太陽』のお話のように
無理に、緊張や力を剥ぎ取ろうとするのではなくて
言い分を聞いたり、労ったり、寄り添う形で
太陽のように思いやりという温かさを注ぐことで
今は、もう力を入れなくても大丈夫なんだと心から思えるようになれたら
自ら、緊張や力を抜くことができるようになるのです。
忘れ去られていた『右さん』
そして、『左さん』に意識するようになって、気づいたことが『右さん』の存在です。
とにかく、『左さん』にばかり意識が向いていて、『右さん』を意識したことがなかったことに気がついたんです。
『右さん』は使えない、役に立たないと、全く期待していないんですね。
なんだか『右さん』がかわいそう。
そんなわけで、『右さん』にも意識を向けてみよう。
右も意識的に使ってみようと思っていた矢先での、郷ひろみさんなのでした。
『右さん』の本来の力が発揮されるようになったら、左右差に変化が現れるのではないかと実験中です。
みなさんは、左右差を意識されたことはありますか?
それに対して、どんなふうに思っていますか?
苦手な方向はありませんか?
こんな質問を自分に投げかけてみると、何か面白い答えが返ってくるかもしれませんよ。
右手で箸は難易度が高すぎるので
電子ピアノで両手の指を動かす練習を始めました。
子どもが使う練習帳です。
左手より、右手の方がよく動きます。
右手は鍵盤の上では、なんだかのびのびしていて、楽しそうです。
左右差問題について、何か新しい発見がありましたら、またご報告させていただきますね。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
またお会いできたらうれしいです。
では、心と身体、温かくお過ごしください。