今のあなたにとって心地いい色は何色ですか

こんにちは。

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸です。

 

最近、大学の図書館を利用させていただいています。

卒業生は年間登録料を支払えば、閲覧だけでなく、借りることもできます。

絶版になっている本も所蔵されていて、高価な本も気軽に手に取ることができ、本当にありがたいです。

 

図書館に行った時は、お目当ての本の他に、普段なら手にしないであろう本もセットで借りてみています。

サクサク本を読めないので、読みきれないまま返すことも多いのですが、先週末、こんな本を返却してきました。

 

『決定版 色彩とパーソナリティ 色でさぐるイメージの世界』松岡武著 金子書房

 

その中に、こんなことが書かれていました。

 

1.部屋の色で体感温度が変わる

 

イギリスのある工場での話が書かれていました。

 

食堂の室温は21度に保たれているのに、従業員から「寒い」という苦情が絶えない。

そこで、工場側は、食堂の室温を24度まで温度を上げてみた。

それでもまだ苦情は止まない。

調べてみると、苦情の原因は食堂の青い壁にあるようだと判明し

工場側は、食堂の壁をオレンジ色に塗り替えてみた。

すると「寒い」という苦情がなくなったどころか

今度は「暑すぎる」という苦情になった。

 

部屋の色によって、人の体感温度は、こんなにも違ってくるというお話です。

 

普段、こんな風にわざわざ比較するようなことはしないですけれど、なんとなく想像できますよね。

 

この本によると

 

暖かさは

 

赤 橙 黄 緑 紫 黒 青

 

の順で感じるんだそうです。

 

また、色の明度が高くなると涼しい感じ、低くなると温かい感じになるんだそうです。

 

我が家は、夏は青系のリネンを使っていますが、冬はベージュ系に変えています。

青系はやはり、冷え冷えとした感じがしてしまいますからね。

 

暖色系、寒色系なんて、言ったりしますが、まさに、暖かい色、寒い色、ですね。

 

2.筋肉の緊張度を左右する色

 

本には、こんなことも書かれていました。

 

「ライト・トーナス値」

色によって、筋肉が緊張したり、弛緩したりする状態を数値化したもの

 

これによると

 

筋肉が弛緩する色は、ベージュやパステルトーン、青、緑

緊張する色は、黄色、橙、赤

なんだそうです。

 

筋肉が弛緩する色を見ていて浮かんできたのは、自然界にある色ですね

 

青・・・空や海、川、水

緑・・・森林、葉っぱ

 

海に行ったり、山に登ったり、森に入ったりすると、リラックスできますよね。

空を見ているだけでもなんだか気分がスッキリしてきます。

 

ベージュは、木のイメージや、稲穂や麦など実りの感じがあります。

 

わたしは天然素材の布が好きなのですが、麻(リネン)や綿(コットン)などオーガニックなものってベージュなものが多いんですよね。

見ていると、ホッとする感じがしてきます。

 

3.自分にとって心地いい色は?

 

色についての研究は、いろんなところで活用されています。

心の分野でも、色を使って心を癒していくカラーセラピーがあります。

 

余談ですが

私はカラーセラピーは専門に行っていませんが、カラーセラピーを行っているセラピスト仲間がいますので、もしご興味あれば、ご紹介しますので、お気軽にお問い合わせください。

 

私からのご提案は

 

「今の自分にとって、心地いいと感じる色は何か」

 

自分自身に問いかけてみるということです。

 

今のわたしにとって

リラックスする色は何色?

元気になる色って、なんだろう?

心がホッとする色は何色だろう・・・

 

頭で考えるというよりも、身体の感覚をたよりに、探ってみるのがおすすめです。

 

色というと、目で見るものでしょ?なんで身体?と思うかもしれないのですが

 

色を見ることに関係している物質があって、それは視細胞にしか存在しないと考えられていたのですが、皮膚の細胞にも存在していることが、研究でわかったらしいのです。

その物質が皮膚にあるから、皮膚が色を感じているかどうかは賛否の分かれているところのようなのですが

色によって、ホルモンが分泌されたり、色によって分泌されるホルモンが変わることも、医学的にも研究されています。

 

まだわかっていないこともありますが、色も身体で感じ取っているんですよね。

 

リラックスできる色

元気になる色

ホッとする色

 

を見た時、身体はどう感じているか

 

少しの時間でいいので身体に意識を向けてみる

 

そうするとどんな感じがするのか・・・

 

いろいろ、試してみていただけたらと思います。

 

どうして、こんなご提案をしているのかというと

 

研究結果も参考にはなるのだけれど、一番参考になるのは自分の感覚だからです。

 

研究では、落ち着く色は〇〇という結果だったとしても、自分にとっては落ち着かないと感じることもあるからです。

 

ご自身の身体から出てくる感覚を大切にしていただきたいのです。

 

5.心地いい色に囲まれる

 

今の自分にとって、リラックスする色や元気になる色、ホッとする色がわかってきたら

ご自身のまわりにその色を少しずつ増やしてみてもいいですよね。

 

家の中に取り入れられそうなら、家の中にその色を増やしてみる

 

お守りのように、持ち歩いて、必要な時に取り出して見てみるというのもいいかもしれないですね

 

空や海、山や木々など自然界にある色であれば、自然の中に出向いていく機会を作ってみる

 

出かけるのが難しいようでしたら、窓の外を眺める時間を作ってみる

家の中に観葉植物を置いてみる

動画や写真を見る時間を作ってみる

過去に出かけたことがあったなら、その時のことをイメージしてみる

 

そんな風を取り入れてみるのもいいかもしれません。

 

ちょっとずつ、ちょっとずつ、今のあなたにとっての心地よさを感じることが

生きづらさから抜け出す助けになります。

 

すぐには実感できないかもしれないので、嫌になってしまうこともあるかもしれないのですが

続けていくと、どこかの時点で、実感することができるかもしれません。

 

あせらず、あわてず、あきらめず、好奇心を持って、取り組んでいきましょう。

 

今まで、色について意識したことなかった。

自分にとって、心地いいことって意識したことがなかった。

 

そんな方は、くるりと周りを見回してみましょう。

 

まずは、自分の周りにどんな色があるのか

 

バードウオッチングならぬカラーウオッチング

 

どんな色があるのか、観察してみるのもいいかもしれません。

 

先週末、ご紹介した本の返却に行った際、年末年始のお供にと、8冊も借りてしまいました。

重かった・・・

全部読める気はしませんが、何か面白い本があったら、またこちらでご紹介させていただきますね。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

どうぞ温かくお過ごしください。

 

ではまた

 

心に優しい身体カウンセリング日和風

佐藤海糸