生きてるだけで疲れてしまうのはなぜか
こんにちは。
もう二度とうつにはなりたくない方をサポートしている
カウンセリング・セラピー・セルフケアの日和風
身体心理セラピストの佐藤海糸です。
今朝、出かける支度をしていたら、どんっと家が揺れたので、猫を抱えて、おさまるまでじっとしていました。
山梨が震源地の地震があり、東京は震度3でした。
地震があると、東日本大震災のことが頭をよぎり、いよいよ関東にも来たか?と緊張感が走ります。
地震がおさまってもしばらくドキドキしていました。
さらにしばらくすると、ドキドキがおさまってきて、緊張状態から日常の自分へと戻っていきます。
家を出て、小学校へ行くと、先生や子どもたちと、「地震があったね。」「怖かったね。」などと話をしているうちに、さらに日常の落ち着きへと戻っていきました。
こんな風に、私たちは、命の危険な状況に陥ったとき、もしくは陥りそうになった時、緊張状態になります。
危険な状況ではないとわかると、緊張は自然とおさまっていきます。
命の危険ほどでなくても、例えば、大勢の人の前で、何か話をしないといけないような時。
そういうことに慣れていない人にとっては、かなりの緊張状態になりそうですよね。
お話が終われば、「あー、終わったー」とホッとしますよね。
緊張が自然とおさまる状態になりますよね。
私たちは、自分の存在を脅かすようなことに遭遇すると、危険かどうか察知しようと、警戒する機能がついています。
その警戒している状態というのが、緊張状態なのです。
なので、何か危険な状況や、自分にとってマズい状況にいる時に、緊張状態になるというのは自然なことなのです。
やがて、緊張状態もおさまっていくというのが自然な自律神経系の一連の動きなのです。
この、自然な自律神経系の動きをさせてもらえず、いつも緊張状態になってしまうことがあるのです。
それは、子どもの頃、安心安全な環境で過ごすことができなかった場合です。
子どもの頃、特に幼少期は、まだ行動範囲も狭いので、自分が暮らしている場所、そこにいる人が、世界の全てになっています。
小さい頃は、まだ客観的に物事を見ることもできませんから、目の前で起こっていること、言われたことが、妥当なことなのか判断する事ができないので、全て正しいことと認識してしまうのです。
そして、子どもの頃、特に幼少期に認識したことというのは、潜在意識や身体に刷り込まれてしまうので、それが基本的な見方や反応となってしまうのです。
子どもの頃、安心安全な環境で過ごすことができなかったということは
世界は安心安全なところではない。
世界は危険なところだ。
という世界の見方が、正しいと認識してしまうのです。
そうなると、どこにいても緊張している状態になります。
これが、標準装備されてしまっているのです。
実際には、危険なことが何も起こっていなくても、です。
子どもの頃から、ずっと緊張している状態で過ごしてきたら、どうなるのでしょう。
ずーっと緊張状態でいたら、身体は休まらないですよね。
緊張がおさまらないから、休んでいるはずなのに、休めていない。休めない状態になってしまいます。
そうすると、身体が悲鳴をあげて、何らかの身体症状が出てくることもあるでしょう。
慢性疲労症候群のような状態になることもあるでしょう。
緊張状態で居続けることが耐えられなくなって、何かのきっかけで、パニック症状が出たり、うつになってしまうのです。
私自身、身体に意識を向けるということをするようになってしばらくして
寝る前の自分自身の身体がクッと力が入った状態になっていることに気が付いたんです。
寝る直前までも身体が緊張していたんです。
何も危険なことは起こっていないのに、身体って緊張しているんです。
そんな自分の身体の状態に気づいた時
「それじゃあ、生きてるだけでも疲れるよね。」
と生きているだけでもう十分がんばっていることに気が付いたんです。
うつになった人は、生きているだけで、もう十分がんばっているんです。
生きていくために、ずっと身体をかためて、がんばってきたんです。
で、どうしたらいいのよ?と次を知りたくなりますが
それも当然だと思うのですが
その前に、今までがんばってきた自分、今もがんばり続けている自分へ想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
そうすると、次に身体に何か起こるかもしれません。
今日も無事に過ごせますように。