うちのネコからトラウマ・防衛反応のしくみを学ぶ

こんにちは。

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸です。

 

1.ネコが苦手なこと

 

集合住宅に住んでいる方ならお馴染みだと思うのですが、先週、消防設備点検がありました。

 

うちのネコ、外から入ってくるものへの警戒心が半端ないんです。

 

毎回、宅配便の段ボールにもシャーシャー。

自分(ネコ)のご飯の入った段ボールが届いても、シャーシャー言ってます。

あんなに食べるのが大好きなのに 笑

 

その中でも、彼(ネコ)が最も恐れているのは、作業服を着た男性。

 

なので、消防設備点検など何かの作業に来ていただくときは、人間全員が用事のない日にしてもらい、万全の体制で挑みます。笑

 

ネコがパニックになって外へ飛び出したりしないように

人間1がネコにマンツーマンディフェンス

人間2は作業服の方の対応と、それぞれ持ち場に分かれます。

 

先週の点検も、全員体制で挑みました。

 

点検当日の朝に

 

「今日はね、消防設備点検があってね、点検の人が来てくれるからね、よろしくね」

 

とネコに伝えます。

 

2.ネコに事前に伝えておく

 

ちょっと話がそれますが

 

私は、普段、ネコによく話しかけるようにしています。

 

例えば

 

出かける時は

「これから、買い物に出かけるね。夕方には帰ってくると思う。」

「必ず帰ってくるから待っててね。留守番、よろしくね。」

などと言ってから、出かけます。

 

それから

 

病院に行く時も

 

「今日は、これから病院に行きますよ。」

「年に1回の予防接種なんだって。」

 

病院で治療を受けるときも

 

「これからね、注射を打つんだって。すぐ終わるから大丈夫だよ。」

「打ったらまたご飯食べられるようになるから、頑張ろうね。」

 

などと、ネコに話しかけています。

そして、治療中は、可能な限りそばに付き添うようにしています。

 

元々、ネコにはよく話しかけていたのですが、トラウマのことを学んでからは、事前に見通しやこれから起こることを自然と伝えるようになりました。

 

3.トラウマを防げる?

 

トラウマとは

 

その人にとって、安全が脅かされると感じ

その人が対処できないほどの圧倒されるような出来事

 

を体験した場合に生じやすいと言われています。

 

具体的には

 

予期しないこと

劇的なこと

ひとりだった(そばに誰かいても助けてくれなかった)

どうしたらいいか対処方法がわからなかった

 

この4つが揃うとトラウマになりやすいとも言われています。

 

どんな体験がトラウマとなるかは、人それぞれなんです。

 

また、体験後に十分なケアを受けられたかどうかでも、その後の影響が変わってくるようです。

 

なので

 

「予期しないこと」

「見通しが立つこと」

に。

 

見通しが立つことで

 

「劇的なこと」

「ちょっとでもマイルド」

になって

 

ネコが不安になったり、怖がらないですんだらいいなあと思って

ネコにも、事前に話しかけるようになったのでした。笑

 

事前に話しかけるようになってからの方が、落ち着いているような気がします。

 

ネコと一緒にいると、なんとなく伝わっているのかなと感じてはいるのですが、実際はどうなんでしょうね。笑

 

話の内容を理解しているというよりも、それ以外のものが伝わっているのかもしれません。

 

うちのネコはちょいちょい病気をするので、そんな時は、どうなるんだろうとわたしも不安になります。

 

そんな不安を感じつつ

 

「これからね、注射を打つんだって。すぐ終わるから大丈夫だよ。」

「打ったらまたご飯食べられるようになるから、頑張ろうね。」

 

とネコに話しかけることで、わたし自身も聞いています。

 

「大丈夫だよ」

「頑張ろうね」

 

言葉を出すことで、わたしが落ち着いてきます。

 

そんなヒトの心の動きが、ネコにも伝わって、落ち着いてきているのかもしれませんね。

 

ま、本当のところは、ネコ本人に聞いてみないとわかりませんが 笑

 

4.消防設備点検当日

 

話は戻り

 

消防設備点検当日

 

人間たちは、それぞれお仕事作業をしながら、待っていると

ピンポ~ンとインターホンが鳴ります。

 

いつもなら、インターホンが鳴って、玄関から人の声がすると、ダッシュで隣の部屋の奥に逃げ込んでいくネコなのですが

 

今回は、油断していたのか、ネコ、まだベッドでまどろんでいる。

おそらく、宅配便だと思ったんでしょうね。

 

作業服の人がネコが寝ている部屋まで入ってきて

 

ネコ、作業服の方と鉢合わせ

 

ネコ、慌てて、起き上がって 一度、シャーと威嚇

 

その後

 

前身しようと、ちょっとだけ身体が前傾

 

かと思ったら

 

後退しようと、ちょっとだけ身体が後傾

 

したり

 

前後に揺れるネコ

 

どっちもムリと思ったのか

 

固まったまま、作業服の方の気配を感じつつ

 

その後

 

逃げられないと思ったのか、その場で丸まって、平べったくなって

気配を消しつつ、じーっとしてました。

 

全て点検が終了し、作業服の方が帰られた後

 

起き出して

 

玄関に向かって、大きな「シャー」を一つ放って

 

・・・・

 

「ちょっとお、怖かったんですけど!」

みたいな顔で人間たちに訴えてくるので

(本当のところはわかりませんが笑)

 

抱っこして、「ビックリしたよねー、怖かったよねー」と

身体をトントンしたり、撫でまくっていたら

 

なんか落ち着いてきた様子

 

ネコ、やれやれと言った感じで、また眠りにつきました。

 

5.ネコに照らし合わせてみると

 

そんなネコの様子を見ながら

 

「まさに防衛反応だわ」

 

などと考えてしまいました。

 

もう、普段もそんなことばかり考えています、わたし 笑

 

防衛反応というのは

 

その人にとって危険だと察知した時

身体が反応する動きのことです。

 

防衛反応には

 

たたかうか

逃げるか

凍りつく

迎合する

 

があります。

 

何を危険と感じるのか

そして、どういった防衛反応を示すのかは

脳や身体がその時、最善なことを選んでいます。

自分の意思とは関係ないんです。

 

そして

 

危険が去ったと確認できると

防衛反応を解除する動きをするんです。

 

うちのネコと照らし合わせてみましょう。

 

まず、作業服の人が目の前に現れる   危険!!!!と察知

 

慌てて、起き上がって、シャー     たたかおうとした

 

前身するか後退するか         逃げようとした

 

でも、目の前に作業服の人がいるので  固まる

逃げられない

 

作業服の人が家からいなくなる     危険が去ったと確認

 

大きくシャーと言い          本当は、シャーと威嚇して、追い返したかった

やりたかったことをやり切る

 

抱っこしてトントンされたり      アフターケアされる

撫でまくってもらう          防衛反応解除

 

いつものように、寝る。        通常に戻る

 

6.同じ失敗はしないぜ

 

消防設備点検、ここで終わりでなくて、

 

インターホンに不具合があるかもしれないとのことで、作業服の方は、確認のために一旦退出されただけだったのでした。

 

しばらくして

 

またインターホンがピンポーン

 

今度は、インターホンが鳴った瞬間に、姿が消えました。

ベッド下に隠れたのでした。

 

ものすごい速さでした。

 

「同じ失敗はしないぜ」

 

とでも言っているように、ベッド下でドヤ顔のネコ。笑

 

こういう時、

本当は、ゲージがあるといいんだよなと思うのですが

ゲージがあっても使えないんですよね。

 

そもそも、ネコを迎え入れるときに、ゲージを用意しておかなかったんですね。

 

なので、ゲージに入る習慣がないまま大人になってしまい

 

ゲージに入るのは、動物病院で点滴受けた時くらいで

 

家でもゲージを試してみたこともあったのですが

 

「出せー!出せー!」と大暴れ。

 

怪我しそうだったんので、諦めました。。。

 

ゲージ=安全基地

 

になっていたらよかったんですけど

 

うちのネコは

 

ゲージ=危険基地

 

になっちゃっている。

 

うちの猫にとっては、家の中全部が安全基地なんですよね。

 

そこに、何か見知らぬものが入ってきたらそれは、警戒しますよね。

 

まさに、バウンダリー(境界線)越えられてるんだから

そりゃ、怖いわな。

 

 

今回は、わたしの方が、油断してたんですよね。

 

作業服の方が来る時は、ハーネスつけていたのですが、すっかり忘れてたんです。

緊張感がまるでなし。

 

そんなわたしの通常感が、ネコにも伝わってて

いつもの宅配便の人かなあと思わせてしまったかもしれません。

 

次回からは、気を引き締めて、万全の体制で挑もうと思います。笑

 

ではまた