心地よさを蓄えて、心丈夫、強くなる
朝、窓を開けたら、どこからかわからないけれど
ほのかに、金木犀の香りがしてきました。
外を歩いていても、ほんのり、金木犀の香り。
子どもの頃は、「トイレの(芳香剤の)匂いがするー!臭いー!」と叫んでいました。
今思うと、恥ずかしいですが、だいぶ大人になった今は、毎年楽しみにしている香りとなりました。
自分にとって、心地いいものに触れたとき
「あー、気持ちいいなー」と思って終わるのももちろんありなのですが
もし、できそうだったら
その心地いい感じを感じているときに
自分の身体にちょっとだけ意識を向けてみるということをしてみませんか。
心地いい感じというのは
好きな香り、美味しそうな匂い
好きな音楽や、誰かの声
美味しい食べ物・飲み物
美しい景色や絵画、写真
好きな肌触りのもの
臭覚・聴覚・味覚・視覚・触覚、五感から感じられるものや
過去の思い出の出来事や場所、モノや、好きな人、ペットなどをイメージしたときに感じる感覚
などなど
自分にとって、心地いいと感じられるものにふれたら
ちょっとだけ、自分の身体に意識を向けてみます。
心地いいといっても、
どんな風に心地いい感じなのでしょう。
その心地よさは身体のどこで感じているのでしょう。
もし、わかったらそれを言語化して、意識してみます。
例えば
金木犀の香りに触れたとき
「胸のあたりがふわーっと広がっていく感じ」を感じたとしたら
「私は、今、その感覚を感じているんだな」と意識してみます。
そうしていたら、何か身体が自然としたくなることが浮かんできたら、それをしてみます。
もしくは、無意識に身体がしていることがあったら、それにも意識を向けてみます。
特に、身体がしたいこと、していることがないこともあると思いますので、なくても大丈夫です。
先ほどの例でいくと
「胸のあたりがふわーっと広がっていく感じ」に意識を向けていたら
いつもよりも深く息を吸って、吐くということをしていたら
「深く呼吸しているんだな」とその様子に意識を向けています。
自分にとって、心地いいことをすること自体、とてもいいのですが
さらに、その心地よさを感じている身体に意識を向けられると
心地よさを自分の中に一段深く定着できるようになってきます。
これ繰り返していくと、自分の中に大丈夫な感覚がいつの間にか増えてきます。
身体に意識を向けるって
はじめはよく分からなかったり
もしくは、感じることができなかったり
あるいは、感じられても、後からイヤな気分が出てきたり
そうなることもあるかもしれません。
それらは悪いことではありません。単に慣れてないだけかもしれないし
感じないようにいい感じを感じてはいけないと思ってきたのかもしれません。
身体に意識を向けようとしていること自体が
もうすでに、いい感じなのです。
そして、一気に、めいいっぱい感じ切るよりも
ちょっとずつ、ちょっとずつすすめていく方が
結果的には早くて確実です。
身体に意識を向けられるようになると
それ自体が自分にとって強みになります。
1回3秒でいいので、ちょっと意識を向けてみませんか。
ひとりではうまくいかない時は
セッションで一緒にすすめていくこともしています。