やりたいことがわからないときはこう問いかけてみよう

こんにちは。

もう二度とうつにはなりたくない方をサポートしている
カウンセリング・セラピー・セルフケアの日和風
身体心理セラピストの佐藤海糸です。

 

 やりたいことがわからない

 

子育てコーチングをしている学びの仲間と定期的にシェアする機会をいただいているのですが

先日、こんな質問が出ました

 

「やりたいことがわからない」という相談に対して、どんなことが提案できるか?

 

このテーマについて、シェアし合いました

どんなことが出てきたかというと

 

生まれてから今まで自分が何をしてきたのか書き出してみる

ベーシックインカム、生活する上で必要なお金が一生確保されているとしたら、本当は何がしたい?と問いかけてみる

自分は何が好きなのかもよくわからなくなっているような時は
今日のお昼何食べようか、何が食べたいか自分に問いかけてみる

日々の生活の中で、小さなことから自分の好き嫌い、心地いい、居心地悪いを見つけていく

 

他にもあったようななかったような・・・

他にもあったら、次回またシェアしようということになって、終わりました

 

なんとなーく自分の中に投げかけた状態になっていたからだと思うのですが
先日、買い物のついでに寄り道した本屋さんでこんな本が目に止まりました

 

 

著者はホスピス医の小澤竹俊先生で
25年間にわたって、3500人を超える患者さんたちを見送られてきた方です

医療者や介護士の人材育成のために、2015年に一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会を設立し、ひとりでも多くの人が、生きてきてよかったと思える最期を迎えられるよう、尽力されている方です

 

小澤先生はそんな経験の中で

 

“死を目の前にすると、人は必ず自分の人生を振り返る“

 

ということに気づかれ

 

“そして、自分の人生を誇れること、後悔していることなどを少しずつ整理し、最終的には多くの方が良い人生だったと納得して、穏やかに最期を迎えられる”

 

ということを目の当たりにされてきたそうです

 

以前、私は公的機関で、ご高齢の方や難病をお持ちの方などの生活上のご相談をうかがうお仕事をさせていただいていました
私が関わらせていただいた方の多くの方も、最後は穏やかに過ごされていました

生命の危険な状況に置かれていたり、さまざまな困難な状況におられた方でも、大概のことはなんとかなり、最後は安心安全な場で、ケアしてくださる方々に囲まれて、穏やかに過ごされてかれた方がほとんどでした

そんな方々の人生を間近でひと時、ご一緒させていただく中で

どんなに厳しい状況に陥っても、なんとかなるものなのだ
そして、どんなに心閉ざしている人も、人とつながれるのだ
そして、最期は穏やかに静かに過ごされていけるのだ

ということを、学ばせていただきました

 

やっておいたほうがいい、やらなければならないだらけになっていたら

 

何があっても大丈夫なのだなと経験的にも学んだはずなのに
気がつくと、未来の不安に襲われること、度々です。。。
まだまだ精進が足りんのか・・・笑

 

みなさんはどうでしょうか

 

誰もがいつか身体としての生命は終わりを迎えるのですが、日々の生活に追われていると、これがずーっと繰り返されると思ってしまい、自分の人生の最期はイメージしにくいものです

寿命は誰にもわかりません。それ故に、何歳まで生きられるのか、健康でいられるのか、介護が必要になったら誰が面倒見てくれるのか、お金は足りるのか等々、未来の不安は尽きません

そうなると、やりたいことではなく、将来のためにやっておいた方がいいこと、やらなければいけない方に重きを置いて生活しがちです

未来の不安だけでなく、日々の生活の中でも、やらなければいけないこと、やっておいた方がいいことというのは山ほどあります

 

ここまで読まれていくと、不安を感じることや、それに対してどうにかしようとすることがいけないことのように感じられるかもしれませんが、そうではありません

未来の不安を感じること、その不安に対処しようとすること自体はいい悪いということではありません

安全に生き延びるために、よりよく生きるために、私たち人間に元々備わっている、危険を察知して、それに対して対処しようとする機能が働いているだけなのです

精進が足りないからではありません 笑

不安がより強い場合は、この働きがより働いているからです

なので、繰り返しますが、精進が足りないからではありません 笑

 

話を戻して

 

やっておいた方がいいこと、やらなければいけないことに重きを置いてばかりいると、自分が本当は何がやりたいのか、何を大切にしているのかがわからなくなってしまいます

 

そんな時には、この本のタイトルを自分に問いかけてみてはどうでしょうか

 

もし、あと1年で人生が終わるとしたら

 

もし、あと1年で人生が終わりとしたら

 

あなたは

 

何をしたいですか?

誰と一緒にいたいですか?

どんなことに時間を費やしたいですか?

どんなものに囲まれて過ごしたいですか?

これだけは伝えたいことがありますか?

大切にしてきたものはなんですか?

 

等々

 

もしお時間あったら、少し時間をとって、ご自身に問いかけてみてはどうでしょうか

 

・・・・・・

 

パッと答えが浮かんでくるかもしれません
それもいいですね

あるいは

自分の身体の内側に向かって、時間をかけて
問いかけてみるというのもいいかもしれません

一つだけかもしれないし
いくつも出てくるかもしれません

どれもいいですね

ひとりで静かにやってみてもいいですし
気心知れた人たちと一緒にやってみて、シェアし合うというのもいいですね

 

人生に期限をつけて、問いかけてみると

 

どんなものが出てきましたでしょうか?

みなさんがやりたいこと、大切にしていることは
どんなことなんでしょう

ちなみに

未来の不安を払拭するためのやっておいた方がいいことや、やらなければいけないことって
浮かんできましたか?

日々の生活の中で、やらなければいけないこと、やって置いたほうがいいことはどうでしょう?

また、世間体など、周りの目を気にして、やっていたことは?

おそらく、答えの中には出てこなかったのではないでしょうか
そんなのどうでもいい感じがしませんでしたか?

 

人生に期限をつけて、問いかけてみることで
本当にやりたいことや大切にしていることが明確になってくるのです

 

やりたいことがあるとは限らない

 

私も実際にやってみたのですが

 

これだけは成し遂げたいっ
これだけは伝えたいっ

 

といった、なんか使命みたいなかっこいいものが、出てくることを期待していたのですが
残念ながら?笑 出てこなかったのです。

 

細々したことは出てきましたが

 

なんか今のままで、十分だし~
なんかいい感じでいられてるし~

 

と超ゆるゆるな感じが出てきまして

 

えー、やりたいことないの?
じゃーこれからどうすんのよー

 

と、もう一人の私がすかさずツッコミをいれてました。

 

私のやりとりはさておき

 

私たちは、子どもの頃から

 

やりたいことは何?
将来の夢は何?

 

と聞かれ続けてきました

 

これって夢や目標があるのが前提の質問になってますよね

あるのが前提なので、やりたいことがないと
ないのはいけないこと、ダメなことのような気になってしまいますよね

 

やらなければならないことばかりに囚われていて
本当にやりたいことが見えずらくなっていることもあるでしょう

 

でも、常にやりたいことがあるとは限らないと思います

 

今はやりたいことがないけれど、この先やりたいことが出てくるかもしれません。
出てこないかもしれない

 

やりたいことがあってもいいし
なくてもいい
どちらでもいいですよね

 

そして

 

やりたいことがわかることよりも、もっと大切なことがあります

 

それは

 

doing(何をやりたいか)

 

よりも

 

being(どうありたいか)

 

どうありたいかがわかっていることの方が
断然楽だし、いい感じで過ごせると思います

 

お馴染みな質問だと思った方も

 

”もし、あと1年で人生が終わるとしたら?”

全く同じフレーズでなくとも
人生に期限をつけて、振り返ると言った質問って

 

聞いたことある

知ってる

やったことある

 

という方もたくさんいられると思います

 

私も、別の本や何かの場面で見聞きしていますし
実際にやってみたこともあります

 

でも、改めて、今の自分はどうなのか
問いかけてみてはどうでしょう?

 

私自身もやってみて、今の私にとって、本当にやりたいこと、大事にしているものが明らかになりました
それだけでなく、以前、問いかけた時との違いから自分の変化を感じました。新たな気づきがありました

以前やったことがある人ほど、ぜひやってみていただきたいです

 

そして

 

初めての方も、そうでない方も
実際に行動に移してみる、日々の生活に生かすことが大切なような気がします

ガラッと生活を変えるのもいいでしょうし
今の生活を続けながら、取り入れられそうなことを少しずつやってみる
それもいいでしょう

 

行動を変えてみて、
また質問してみたら、また違った答えが出てくるかもしれません

定期的に自分に問いかけてみるのも面白そうです

 

ちなみに

 

私が出てきた細々したことの一つは

 

「猫の気が済むまで、撫で続ける」

 

でした

 

えー?こんなこと?とツッコまれそうですが

 

我が家の猫は、頭を撫でられるのが大好きなのですが
他にやらなければならないことに気を取られて
撫でる時間を取らなかったり、撫でてもちょっとで終わりにしてました

人生に期間をつけたら、とても大切な時間のように思えたのでした

 

猫の気が済むまでと言ったって、何時間もするわけでもありませんからね〜

 

と思って、早速やってみましたら・・・

 

30分やり続けても、まだ気が済んだ様子が見られず
こちらが降参

 

気が済むまでやったらどうなるか
やり切れたら、いつかまたご報告します

ではまた