マトリックス・リインプリンティングは、恐怖症にも活用できるのだけれど

こんにちは

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸です。

 

先日、麻布十番に行くことになり、久しぶりに、大江戸線に乗りました。

あまりにも久しぶりすぎて、すっかり忘れていましたが、大江戸線は、深い、深すぎる。

地上に上がるのに、何回長いエスカレーターに乗ったことか。

遅刻するかと思いました。。。

Googleマップ先生のおかげで、ギリギリ間に合いました。

Googleマップ先生、そして、文明の進歩に感謝。どうもありがとう。

 

1.超長いエスカレーター恐怖症

 

大江戸線のように、地下鉄や商業施設などに、超長いエスカレーターって今はよく見かけますよね。

超長いというのは、2、3階分くらいを一気に昇降できるやつです。

私は、この超長いエスカレーターの上りが怖くて、怖くて仕方がなかったんです。

下りは全く問題がないんです。

そして、上りもずっとではなくて、あと数段、残り1.2メートルくらいで終わるというあたりになると、一気に恐怖感がやってきて、立っていられなくなるんです。

ひどいと四つ這いになったこともありました。

1階分のエスカレーターは大丈夫なんです。

なので、超長いエスカレーターがこの世に存在するまで、気がつかなかったんですよね。

 

自分が超長いエスカレーター恐怖症だと気がついたのは、すでに、心理学やセラピーを学び始めていて、自分自身もセラピストさんのセッションを継続して受けていた時期でした。

 

マトリックス・リインプリンティングというEFT(感情解放のテクニック)タッピングの発展系のセラピーがあるのですが、そのセラピーでは恐怖症もみていくことができると言われています。

 

なので、私の「超長いエスカレーター恐怖症」について、セッションで扱ってもらうこともできたのですが・・・

 

「怖くないですかっ!!」

 

「怖いことに直接、働きかけるなんて、怖くないですかっ!!」

 

わざわざ、怖いこと、再体験したくないですよね

 

と言うことで、直接働きかけてもらったことはありませんでした。

 

2.恐怖症にマトリックス・リインプリンティング

 

しばらくして、あるセッションで、頭頂部の痛みについて扱ってもらっていたのですが、そうしたら、こんなシーンが出てきたんです。

 

それは、1歳くらいの私が、階段から落ちて、頭から血を流しているシーン

 

よちよち歩きができるようになった頃、2階にあった安全柵の鍵が開いていて、ひとりで、後ろ向きで階段を降り始めてしまったんです。

3段ほど降りたところで、母親の絶叫にびっくりした私は、なぜかすっくと立ち上がってしまい、バランスを崩し、下まで転げ落ちたのです。

親から階段から落ちたということは聞いたことはあっても、自分の中では全く記憶していないことでした。

 

こんな時は、1歳くらいのわたしをエコーとして、マトリックス・リインプリンティングです。

 

セッションでは、落ちた後、落ちる前、落ちた瞬間とスローモーションのようにしながら、その時エコーが感じていた身体の感覚や感情、浮かんだ思い、その時にできた信念などを、セラピストさんと一緒に、ていねいにみていくことができました。

 

そのセッションのあと、超長いエスカレーターに乗る機会がありました。

そうしたら、あの、やばいくらいの怖さが、軽減されていたんです。

 

恐怖度を0~10で数字で表してみると

 

セッション前は、12(振り切れてる)

セッション後は、2でした。

 

四つん這いにならずに、普通に立っていられたんです。

 

どうやら、階段に落ちた当時のエコーが傷ついたまま、わたしの中に存在していて、超長いエスカレーター恐怖症につながっていたことに、初めて気がつきました。

 

3.向き合うのが怖い悩みに無理に向き合わなくてもいい

 

このように、元々は頭頂部の痛みから見ていったわけですが

悩みや問題とは一見関係なさそうなことを癒したことで、別の問題が改善しているということもよくあるのです。

 

ちなみに、頻繁に起こっていた頭頂部の痛みも、セッション以降、気にならなくなりました。

 

ということは

 

自分にとって、一番の悩みや問題に取り組まないということは、逃げているということなのでしょうか。

一番の悩みや問題を避けるように、二番、三番、もしかしたら、十番目の問題に取り組むことは、無駄なことなのでしょうか。

また、問題に取り組もうとしたのに、先に進めなかったということは、失敗なのでしょうか。

 

そんなことはありません。

 

私たちは複雑で、そんな単純な生き物ではありません。

悩みや問題も複雑に絡まっていて、脳の神経回路のようにつながっています。

 

一見、関係ないようなテーマに取り組んでも、途中で終わってしまっても、何かしら働きかけることで、「わたし」全体に働きかけられているのです。

無駄でもありませんし、意味のないことでもありませんし、失敗でもありません。

 

この問題を自分が自分でどうにかしようと、向き合おうとしているだけで、実は癒しの旅は動き始めています。

 

それがわかっているので、私は、怖いこと、今は目を向けたくない、目を向けられないことについて、わざわざ取り組まなくてもいいと思っています。

今できそうなこと、取り組んでみたいことに焦点を当てて、一緒にご自身のペースで取り組まれていかれればいいのではないかと考えています。

向き合ってみてもいいかもと思えるタイミングがあるんですよね。

 

4.いっぺんに癒さなくても大丈夫

 

さて、「超長いエレベーター恐怖症」問題ですが

昨日、乗ってみたところ、お尻のあたりがムズッとする感覚と、ちょっぴりの恐怖感がありました。

 

恐怖度を0~10で数字で表してみると

 

昨日は、0.5 でした。

 

面白いですね。

 

あのセッション以降、直接働きかけたことはないのですが

自分を癒していくことを進めていくうちに、じわじわと、数値が下がったんじゃないかと思います。

 

怖さにあえて向き合わなくて、やれることってたくさんあるんですよ。

じわじわ癒されていくのもいいものですよ。

 

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

またお会いできたら嬉しいです。

 

ではまた

 

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸でした。