うつを卒業できる人、なかなかできない人

こんにちは。

もう二度とうつにはなりたくない方をサポートしている
カウンセリング・セラピー・セルフケアの日和風
身体心理セラピストの佐藤海糸です。

 

例えば、会社で長時間労働に陥っていたり、上司からパワハラを受けていたり、人間関係でうまくいかなくて悩んでいたり・・・こういった体験をして、うつになった時、うつから比較的早く抜け出せる人と、なかなか抜け出せない人がいるのはなぜだと思われますか?

そもそも、どうして、うつになるのでしょうか。

うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。

ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。心や身体にかかる外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適用しようとして、こころや身体に生じた様々な反応をストレス反応を言います。

ストレッサー、つまり、うつになるきっかけとして、家族やパートナー、ペットなど親しいものとの死別や離別、子供の独立や失業、病気の告知など、なんらかの喪失体験をした場合や、パワハラ、職場や学校などでの人間関係や、夫婦関係、進学、就職・昇進、転職、配置転換、引越し、結婚、出産などの状況や環境の変化、長時間労働や育児や介護などの過重労働や、更年期障害、出産など女性ホルモンの変化によるものや、がん、脳卒中など病気など、多岐に渡ります。

同時に、特にはっきりとしたきっかけがない、わからない場合もあるのです。

 

そもそも、上記のようなことの中には、多くの人が経験するようなことも含まれていますね。
同じ経験をしたとして、うつになる人、ならない人がいるのはどうしてなのでしょう。

うつになっても、比較的早く抜け出せる人と、そうでない人がいるのはなぜなのでしょう。

 

その答えのヒントが、うつになるまでの人生を自分自分がどう捉えていたのか、です。

 

◎うつになるまでは、順風満帆の人生。そこまでいかなくても、まあまあいい感じで生きてきた。

うつになる前から、生きづらいと感じていた。
 今まで気づいていなかったけれど、うつになって、前から生きづらいと思っていたことに気がついた。

前者の場合は、うつになったきっかけが直接の原因の可能性が高く、うつから抜け出すまでは大変なことに変わりはありませんが、原因がはっきりしていれば、どんなことに取り組んだらいいのか、うつから抜け出す糸口がわかるのです。

後者の場合は、うつになったきっかけは、あくまでもきっかけで、本当の原因は別の可能性が高いのです。

この場合、本当の原因に対して働きかけていないので、色々対処してみても、うつからなかなか抜け出せなかったり、抜け出せたと思っても、またうつになってしまうということが起こってしまうのです。

 

ですので

いつまでもよくならないのは、自分の努力が足りないからでもありません。

努力が足りない自分が悪いわけでもありません。

努力する方向、働きかける方向が違っていただけなんです。

 

本当の原因がご自身でなんとなくわかっている方もいるかもしれませんし、はっきりとした原因がわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

原因がわからないと、働きかけることができないのではないかと不安に思われるかもしれません。

 

実は、原因がわかっているか、わかっていないかは、あまり問題ではありません。

原因に直接働きかけることよりも、大切なことがあるからです。

 

それは、今の自分の土台を育てることです。

 

今の自分の土台を育てる、整えることをしていくと、今の自分が大丈夫な状態が増えていきます。

大丈夫な状態が増えてくると、本当の原因に働きかけなくても、楽になってくることもありますし、本当の原因に働きかけやすくもなるのです。

 

土台を育てる、整える方法はたくさんあるのですが、今日は、誰でも簡単に、ひとりでできることを、ひとつご紹介します。

 

それは

 

自分にとって、楽しいこと、面白いこと、こころと身体がよろこぶこと、心地いいと感じられることをやってみるんです。

 

「自分にとって」ですからね。

世間一般で言う楽しさ、面白さではありませんよ

 

そして、やってみたら、ただ、するだけでなく

 

その時、自分の身体がどんな感覚か、ちょこっとだけ意識を向けてみる。

もしわかったら、その感覚にとどまってみるんです。

 

数秒、5秒くらいでいいので、少しだけとどまってみるんです。

 

そうすると、その心地よい感じが、身体に貯金されるのです。チャリン。

それだけっ?と言われそうですが、はい、それだけです。

思いついた時だけでもいいので、やってみようかなと思えたら、ぜひお試しください。

 

心地いい感じが貯金される=自分の中の大丈夫を育てることになります。

 

自分にとって、楽しいこと、面白いこと、こころと身体がよろこぶこと、心地いいと感じられることが見つけられない。

そのように感じている時は、無理にやる必要はありませんが、まずは、どんなことが心地いいことなのか、探してみることをやってみてもいいかもしれません。

 

今日はなぜか、質問責め、なぜなせシリーズとなってしまいました。

では、今日も無事に過ごせますように。