うつ・不安から「ふつう」を目指すよりも大切な2つのこととは

こんにちは

うつ・不安があっても
心と身体に優しいセラピーで
誰もが心丈夫な人になる
日和風の佐藤海糸です。

 

今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

うつになったり、不安からなかなか抜け出せないと、普通に過ごしている人たちがとてもうらやましく思うものです。

 

普通というのは人並み、みんなと同じようにということなのですが

仕事でいうと、一人分の仕事がこなせるようになるのが「ふつう」

一人分の仕事がこなせて、家事とか家のこともできているのが「ふつう」の生活

「ふつう」の生活には、家庭を持つということだったり、まあまあ良好な人間関係を保てていることだったりも含まれるかもしれませんね。

 

そして、一番は、気持ちが「ふつう」であること。

 

気持ちが「ふつう」というのは

 

心が動揺しない。

いつも心穏やか。

心がいつもフラットな状態。

 

そんな状態が「ふつう」でしょうか。

 

そんな「ふつう」な状態になろうと頑張っていませんか?

 

そうですよね。

うつで辛い時は、身体も動かなくて何もできない上に、憂鬱感で支配されているようで、本当につらいですよね。

強い不安で、パニック発作などを繰り返していたら、怖くて怖くて仕方がないですよね。

 

そんな憂鬱感、強い不安感、恐怖感がなくなってほしい。

心が動揺しないようになりたい。いつも穏やかでいたい。

「ふつう」、フラットな状態でいたい。

そうなりたいって思いますよね。

 

私もそうでした。

私も、「ふつう」を目指して、頑張ってきました。

 

「ふつう」を目指してがんばっているうちに、がんばる方向が全く違うものがあることに気がついたのです。

 

それは

 

心が動揺しても、すぐに「ふつう」な状態に戻れる力を身につけることができるということ

心が動揺しても、動揺する度合いが小さくなっていく、「ふつう」の領域にとどまる力を増やすことができるということ

 

この二つの力がついていくと

 

例えば

会社で失敗してしまった時

以前ならひどく落ち込んで寝込んでしまっていたのが

落ち込むは落ち込んでも、寝込むほどではないし、しばらくすると

「まあ、いっか」「次気をつけよう」と自然と気持ちが前向きに切り替わっていく。

 

以前なら、パニック発作が起きてしまうような強い不安を感じていた場面で

不安は感じても、発作にはならずに、その場にとどまることができるようになってきた。

もしくは、違う行動に出ることができるようになった。

 

といった変化を感じることができるのです。

 

つまり

無理に、心を落ち着けよう、落ち着けようと頑張らなくてもいいんです。

頑張って「ふつう」を目指さなくてもいいんです。

 

私たちは生きていたら、さまざまな出来事や状況に遭います。

自分にとって、よくないことだって起きないとは言えません。

自分にとって、衝撃的なこと、ショックなことに遭遇したら、誰だって、激しく動揺します。

それは自然なことです。

 

そんな時にも、先ほどの二つの力があれば、その時は動揺し、感情に飲み込まれてしまっても、回復してきます。

 

また、「ふつう」、いつもフラットな状態でいるよりも、喜怒哀楽を感じられる方が生きていることを楽しめるのです。

怒ったり、泣いたり、笑ったり、喜んだり、そういったあらゆる感情を感じられる力を持つことの方が

命が生き生きしている感じがしませんか。

感情を感じられるということが、人生に彩りを与えてくれるのです。

 

この二つの力を身につけられたらいいですよね!

 

この二つの力を身につけるには、さまざまな方法があって、人によっても違ったりするのですが、

今日はそのうちの一つをご紹介しようと思います。

 

それは、「グラウンディング」です。

 

足の裏が地面にしっかりとついている感覚を意識することです。

 

ご存知の方は、「なんだ、知ってる、それだけ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

私も、トラウマセラピーを学び始めた時、同じように思いました。

 

でも、でも、とっても重要なものなんです。

 

これがしっかりできるようになるだけでも、かなり楽になるのではないかと思えるものなのです。

 

なぜかというと、何らかのトラウマ体験のおありの方というのは

立っていたり、椅子に座って足の裏を床につけているにもかかわらず

足の裏の感覚に意識を向けていただくと、足がついていないという方がとても多いんです!

 

中には、足の感覚が全くないという方もいらっしゃいます。

足は実際にあるのにです!

 

そういう方にはまず

「足がありますか?」

と足があることを実感していただくことからしていきます。

 

「グラウンディング」がしっかりできるようになると

まさに地に足ついている状態となり、

樹木でいえば、根が張っている状態になっているということです。

 

そうすれば、どんな天候でも立っていることができるようになってきます。

嵐だとしたら、葉が落ちたり、枝が折れてしまうこともあるかもしれませんが

でも根っこがしっかりしていれば、新しい枝が伸びてきて、若葉で生い茂るようになります。

 

私たち人間も「グラウンディング」がしっかりできるようになれば

どんなに動揺することが起きても、大概のことは、踏ん張れるようになってきます。

 

ですので、「グラウンディング」をしっかりできるようになるということは、うつ・不安から抜け出すには、最重要ポイントになるのです。

 

うつ・不安などの精神的不調が特にない方にとっても、「グラウンディング」がしっかりできるようになると、今まで以上に落ち着いて物事を対処できるようになったり、やりたいことに取り組めるようになったり、いい効果を感じられると思います。

 

そして、「グラウンディング」が木の根っこをしっかりさせるものとお伝えすると、もう一つ気になるものが出てきませんか?

 

そうです、木でいうと、幹の部分です。

 

「ここも、しっかりさせた方がいいよね」と思われた方も多いのではないでしょうか。

 

その通りです!

 

根っこと幹がしっかりした木を想像してみてください。

 

すごい、安定感だし、自分がそんな風になれたら、安心感半端なくないですか?

 

幹の部分は、私たち人間でいうと、体幹の部分、特に丹田です。

お臍の下、指4本分くらい下のあたりに意識を向けて、丹田をしっかりと安定させるのです。

「センタリング」とも言います。

身体のセンター、中心をしっかりさせることなのです。

 

「センタリング」も「グラウンディング」と同じかそれ以上?に重要なものです。

「センタリング」については、まだ別の機会にお伝えしようと思います。

 

まずは「グラウンディング」を試してみてはいかがでしょうか?

 

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。

 

またお会いできたらうれしいです。

では、今日は冷え込むようですので、温かくしてお過ごしください。