不安を解消するにはどうしたらいいのでしょうか

こんにちは

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸です。

 

今日もお越しくださり、ありがとうございます。

 

日本では新年度、新しい生活が始まっている方も多いかもしせません。

新しいことに対して、ワクワクする反面、不安でドキドキ、ザワザワすることもあるかもしれません。

 

私もどちらかというと、新しいこと、初めてのことに対しては、バクバクタイプ。

バクバクと言っても、不安感だけでなく、楽しみや期待感も混じっています。

そのことを書いた記事は「不安の正体っていったい・・・」

 

先日、不安を解消するにはどんな方法があるんですか?というご質問をいただきまして

私だったらどうするかなあ・・・と、頭に浮かんできたあれこれを少し整理してみました。

今日はその一部をご紹介しようと思います。

 

1.不安とは?

そもそも、不安ってなんなんでしょう?

不安とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。出典:ウィキペディア

 

何か漠然として気味の悪い心的状態・・・

そうですよね。

不安な感じって、なんか嫌な感じですよね。

胸の辺りが、モヤモヤ、ザワザワ、なんとなく嫌な感じがして

できれば、早くどうにかしたいものですよね。

 

どうするかの前に

 

不安と言っても、パニック発作のように何かのきっかけで急激に圧倒されるような強烈な不安感もあれば、なんとなくうっすらある感じだったり、何日も続く不安感など、不安の現れ方もさまざまです。

 

不安感が現れるきっかけが、はっきりわかっている場合もあれば、よくわからない場合もあります。

はっきりとした原因がわからないけれど、漠然とした不安感にいつも覆われているように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

不安の現れ方や現れるきっかけがわかっているかどうかによって、対応方法も変わってくるのかなと考えています。

 

2.不安の元を探していく

 

まずは、不安になったきっかけになった出来事や状況が、ある程度はっきりしているのだとしたら、何が一番不安なのかを探していきます。

はっきりとしたきっかけがよくわからなくなっている場合も、お話をしながら、順を辿っていくと、何がきっかけだったのか、見つけられることがあります。

 

お一人で取り組まれる場合は、ノートなどに、不安になった出来事やそのとき考えたことや浮かんだ思いや気持ちを書き出してみると何か気づくことがあるかもしれません。

 

何がきっかけで不安になったのか、そこがはっきりすると、それだけで、スッキリされる方も多いです。

私たち人間はわからない状態でいること自体が怖いことなので、不安の元がわかるだけでも、かなり楽になります。

 

不安の元がわかると、それに対して、自然と答えが出てくるものなのです。

これも、人は何か問題が出てきた場合、それをどうにか解決しようという方向に向かっていく生き物だからです。

 

解決策が、ご自身で対処できることであれば、それをやっていけばいいですし、

逆に、自分ではどうすることもできないことだとわかれば、自分が悩むことでなかったということがわかります。

 

3.不安の元がよくわからない時は

 

次に、はっきりした原因はわからないけれど、漠然とした不安感にいつも覆われているように感じていたり、いろいろお話ししてみたけれど、不安の元がよくわからない場合です。

この場合は、お話ししても、なかなかスッキリしないかもしれません。

 

そんな時は、不安についてのお話をするよりも、安心できることについてお話をしたり、安心感を感じられるような身体に整えていくようなことを先にすすめていく方が、結果的に不安が減っていくことが多いです。

 

不安の反対は、安心です。

 

自分の中に安心感を増やしていくことで、不安感を小さくしていくことができます。

 

不安感が小さくなっていくと、それだけで楽になることもありますし、小さくなっていくと、不安感に向き合うことができ、不安の元が見つけられることもあります。

 

4.パニック発作のような強い不安感には

 

パニック発作のように、急激に圧倒されるような大きな不安感に襲われる場合は、まずは、その場での応急処置が必要になります。

 

その方に合った応急処置はどんなものか?をあれこれ試していただきながら、探していきます。

ご自身に合った方法を見つけて、ご自分のセルフケア救急箱に入れておくことができると、いざという時、マイ救急箱からそのときに合った対処法を取り出して、対処することができます。

一つよりも、何パターンか持っていると心強いです。

 

具体的どんな方法なのかというと、今この瞬間は安全だ、安心だということを思い出すことにつながるようなことで、その方に合ったものを探していきます。

 

今実際に起きている出来事や状況に対して

明らかに不安を感じる場面でないのに、不安を感じたり

不安に感じるような場面だとしても、過剰に不安を感じているようなことがあります。

 

それは、今実際に起きていることに反応しているのではなくて

過去の体験から、身体が危険を察知して、不安感があらわれているということがあるんです。

実際には、今危険なことが起きていないのに、身体が今危険だと判断してしまうことがあるのです。

 

今この瞬間は安全だ、安心だということを思い出すことができると、不安から抜け出すきっかけになるのです。

 

応急処置の方法を見つけて、マイ救急箱の中身を増やすだけでなく

 

普段から安心できることについてお話をしたり、安心感を感じられるような身体に整えていくようなことも続けながら、自分の中に安心感を増やしていくことも、とても大切になってきます。

 

5.不安の感情っていらないもの?

 

不安の対処法について、いくつかご紹介していますが

不安をなくすことってできないし、するものでもないと思っているんです。

 

なんか矛盾しているようなこと言っているように聞こえるかもしれません。

 

なぜそう思うのかというと

不安を感じることで、危険を回避したり、用心するようになったり

自分自身の心と身体を守るために、必要な感情なんです。

 

他にも、怒りや悲しみ、もっと激しい憎悪、憎しみなど、あまり持っていたくないし、表現したくない感情もありますね。

これらも必要なんです。

これらを感じないと、自分を守ること、自分を大事にすることができなくなります。

 

だから、不安感って誰もが持っているものですし

不安がなくなることはないんです。

むしろ、なくなっては困るものなんです。

 

逆説的ですが、早くどうにかしよう、なくなってほしいから、感じないようにしようとすればするほど、いつまでも、不安は存在します。

 

だって、不安という感情からしたら、一生懸命、自分自身を守るために、何か大切なことを伝えようとしてくれているのに、無視され続けられたらどうでしょう。

不安感は、ますます強くなって、存在をアピールしてくるかもしれません。

 

6.不安感に向き合ってみると

 

不安感に向き合えばいいと言われても

不安感に向き合うのって、怖いですよね。

そう、怖いんですよ。

怖いと感じることも当たり前のことです。

怖いときには無理に向き合わなくてもいいんです。

 

前半でお伝えしたようなことに取り組んでいかれると

向き合ってみてもいいかなと思える時がやってきます。

そうなったら、不安感にちょっと向き合ってみたらいいんです。

 

向き合ってみたら、どうでしょう。

感じ方は人それぞれかもしれません。

 

ご自身の不安に寄り添ってみた方がおっしゃることは

 

「不安感って、実は、なかなかいいやつじゃん。笑」

 

不安感と仲良くなれたら、鬼に金棒。

桃太郎でいえば、キジやサル、イヌ、鬼退治に行く時のお供のような存在になってくれます。

不安感以外にも、自分の中にあるイヤな部分や排除したい部分も、仲良くなっていくと、すごいですよ、お供だらけ。

お供というよりも、ラグビーチームかも。

困難なことがあっても、自分の中のメンバーたちとスクラム組んで、立ち向かえるようになります。

 

そんな風になれていけたら、今目の前に不安なことが起こったとしても、大丈夫と思えるかもしれません。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます。

また、お会いできたらうれしいです。

 

では、心と身体をあたたかくお過ごしください。

 

心に優しい身体カウンセリング日和風
佐藤海糸でした。